Honest Hearts

ジョシュアのセリフに「我々がマタイとマルコなら、彼はヨハネだ」というものがあるが、それぞれの役割を大雑把に当てはめるなら
マタイ＝罪人＝ジョシュア、マルコ＝語り部＝運び屋、ヨハネ＝イエスの一番弟子＝ダニエルだと思われる
Honest Heartsにおけるイマイチ影が薄い運び屋の狂言回しのような配役はなかなか納得いくものではないだろうか
また、ジョシュアが復讐から解放され救われることや、ダニエルがザイオンから逃げ、苦悩のなか生き続けるのも彼らが信じるものから与えられた役目なのかもしれない

>>20
の通りジョシュアの火種が燃え広がっているのが今DLCの根本的な背景である。

しかしジョシュア自身がイタズラに撒き散らしたのではく、刺客を殺したり、仮宿を巻き込んだ御礼に近代戦を教えたりしていたらどんどん回りが盛り上がってしまったという部分に注目したい。
シーザーがしつこく付け狙うのも「不安材料すぎるから」だけであり、存在そのものが火の粉になっているというのが哀れなところ。

明確に火をつけたのは半ギレして「完全にとばっちりのソローズを守る」という建前でデットホースを持ち込み、ソローズも巻き込んでレッグスと戦争しようとしている部分であり、ここはプレイヤーの選択で「まった」をかけることが可能になる。

>>15
・ニュー・カナーンの滅亡、デッドホースがホワイトレッグスと戦っているそもそもの理由がジョシュアを匿っていたから
・平和的なソローズが戦いに巻き込まれているのもザイオンに逃げたジョシュアをホワイトレッグスが追ってきたからであり彼らにとっては完全なとばっちり
・ホワイトレッグスが凶悪な戦闘民族として幅を利かせる様になったのもジョシュア抹殺のためにユリシーズを介してシーザーに鍛えられたため

ユタ州で起きている戦いの原因ほぼ全てが
ジョシュアがリージョンでの業を背負ったまま故郷へ帰り、火種を持ち込んだことなので
むしろ「だいたいジョシュアの尻拭い」と言った方がいいかも知れない

持ち込み制限！？とゲンナリするがそこまで悲しむほどではない…というかちょっとのキャップとお気に入りのアーマーとお気に入りの武器1丁もあれば現地調達で補給には全く困らない。
そのため第一弾Dead Moneyのような凶悪難易度を想定していると拍子抜けするほど。反動だろうか？

難易度も高くなく話も長すぎず実入りも大きいため慣れた運び屋ならばニューベガスで一山当ててインプラントまみれになった時点で挑んでも構わないかもしれない。

むやみな批判の意図は無いが、乱暴に一言で纏めるなら「だいたいリージョンのせい」。

・リージョン自体シーザーとリガタス・マルパイスことジョシュアが築き上げた。
・ジョシュアの処刑に失敗して追い回し、ホワイトレッグスを利用して殺害を目論む。
・ジョシュアもまた関わった部族の者達を守る為戦おうとする。

まあ少なくともゲーム的にはホワイトレッグスを撃ってもリージョンの評判には影響しないのであまり深く考えなくても良いかも知れない。

これまたDead Moneyと異なりハードコアでも辿り着きさえすれば追加の生活物資を持ち込まなくても大体何とかなる。
綺麗な川が流れていて直接飲むのに抵抗は無いし、バナナ・ユッカフルーツを始めとした食料もそこらじゅうにある。人によっては拍子抜けするかも知れない。

通常の手段で装備を持ち込む事は出来なかった前回DLCのDead Moneyと異なり、今回から荷物を持ち込んである程度思い通りの戦いを展開する事が出来る。

但し長く険しく、酸素の薄い高所を通る為か重量に制限がある。初期値は75。
ジェドおじさんの会話選択肢から以下のPerk等で緩和し100まで持ち込む事が出来る。
・Survival50
・Pack Rat
・Strong Back

弾薬に重量のあるハードコアだとより計画的な持ち込みが必要となる。

キャラバン隊に同行しザイオンに到着してさあ休憩終わりで行こうと思った最序盤、ホワイトレッグスの狙撃を皮切りに襲撃を受け次々とメンバーが戦死していく。
どうやらホワイトレッグス側も運び屋が最後の一人になるまで他を優先して狙っているらしく、コンソールで無理矢理生き残らせても噂話等の汎用セリフしか喋らずその場から動かなくなる。その先に生きて進む事は想定されていない。

どうやらジェドおじさん達の死は星霜の書に刻まれていたようだ、合掌。

長くザイオンにいると感じてくるはずなのだがとにかくダンジョンやフィールドが非常に画一的で場所によっては写真を出されても即答が難しい言わばアハ体験のような経験できる・・かもしれない。

野生動物も同じくプレイヤーのレベルによって強さが大きく変動し、高レベルではヤオグアイよりも攻撃力の高まった変異ゲッコーやクソでかいカサドレスがスクリプト湧きする。ホローポイント弾を準備したいところだ。

ホワイトレッグスはプレイヤーが足を運んだ段階のレベルで装備品が変化し、最高だとブラッシュガンや高威力のマシンガンで武装している。

基本的に敵がホワイトレッグスか弱めの野生生物しかいないため、難易度は高くなく割と平和である。
しかもその割に実入りが多く、全編通して戦える強力な武器がかなり入手可能。
またマップの風景や雰囲気もfalloutらしからぬ神秘的な魅力があり、旅に疲れた運び屋の心を癒してくれる。

殺伐とした世界に飽きた運び屋は一通り遊んで帰ると良いだろう。

モルモン教とユタ戦争をオマージュした部分が散見される。

ホワイトレッグスはユリシーズの教育と指揮を受けて強力な部族になった事がロンサムロードに落ちているログに書いてある。
BOSですら羨むような戦前の武器庫を見つけ、それによって重武装もしていた。
彼らはユリシーズの指揮と戦前の兵器を使いニュー・カナーンを滅ぼし生き残りをザイオンまで追い立てるが、道中でユリシーズは他の目的を見つけて彼らの元から去ってしまう。

サバイバリストのログを全部読むことが、ある意味メイン。

その壮絶な生き様に刮目せよ！！

ジョシュアの超人ぶりに目が向きがちではあるが、ソローズ発生の要因であるサバイバリストの物語も無視できない。各地の洞窟（トラップ山盛）に眠るサバイバリストの日記から、honest hearts（正しき心）を見いだせるかどうかは運び屋次第だろう

ザイオンには四つの部族がいる。シーザー・リージョンに命じられ、ニュー・カナーンを滅ぼし、彼らに関わるものすべてを殲滅しようとしているホワイトレッグス。もとからザイオンに住んでいる、争いを知らないソローズ。ジョシュア・グラハムに呼ばれ、ソローズを助けるために来たデッドホース。そしてジョシュアとダニエル、ニュー・カナーンの生き残り。
メインクエストは基本的にまず、ソローズを谷から逃がそうとしているダニエルを助けるために行動することから始まる。しかし、運び屋の働きを見たジョシュアは、ソローズのために、デッドホースやソローズとともにホワイトレッグスを殲滅することを提案してくる。脱出するか？　殲滅するか？　部族たちとザイオンの運命は運び屋の判断にゆだねられることになる。

運び屋はモハビに帰るための地図を欲していて、それをダニエルが持っているために交換条件として援助をしている。なので、脱出、殲滅を支援するほかに、ダニエルから地図を奪うという第三の選択肢も当然存在する。ザイオンにおける味方NPCと敵対することで、発生した援助クエストがすべて失敗となったあと地図奪取クエストが開始する。地図はクエストが始まるまで存在しない。
ザイオンに入り、キャラバンが殲滅された直後、敵NPCのそばに急に現れるデッドホースのフォローズ・チョークがいるが、味方であることに気づかず攻撃・殺害してしまうと、もはや地図を奪うほかなくなり、「Honest Heartsとは何だったのか…」でDLCが終了してしまうので注意が必要。

開始早々いきなり主要NPCを殺害してストーリーを完全無視することができるという隠れたフリーダムさを持つ。
その場合は主要NPCを皆殺しにしてクリアとなる。

Fallout: New Vegas、DLCの第二弾として2011年8月31日に配信されたタイトル。
運び屋はキャラバンガードとして戦前はザイオン国立公園であったザイオンへと向かっていくが、待ち伏せにあってキャラバンは全滅。運び屋は意外な人間の率いる現地部族に救われ、彼らの抱えている争いに否応なく巻き込まれていく。

ユーザーの間での評判は内容の短さからいまいち芳しくなかったが、サバイバリストやジョシュア・グラハムなど魅力的な登場人物はユーザーを大いに楽しませてくれるだろう。